[COP10] 生物多様性条約第10回締約国会議
◇会議の概要
「COP(Conference of the Parties)」とは、国際条約を結んだ国が
集まる会議(締約国会議)のことです。
多様な生き物や生息環境を守り、その恵みを将来にわたって利用するため
に結ばれた。
生物多様性条約では、10回目の締約国会議「COP10」が2010年10月、
愛知・名古屋で開催されます。
[開催期間]
2010年10月11日(月・祝)~29日(金)
カルタヘナ議定書第5回締約国会合(COP/MOP5):11日(月)~15日
(金)
生物多様性条約第10回締約国会議(COP10):18日(月)~29日(金)
閣僚級会合:COPのうち27日(水)~29日(金)
[開催場所]
会 場:名古屋国際会議場(名古屋市熱田区)
関連会場:白鳥会場、愛・地球博記念公園、栄地区
[主催]
生物多様性条約事務局(カナダ・モントリオール)
※ 開催国(日本政府)は議長国として協力
[参加者数]
約8,000名(各国政府関係者・国連関係者・NGOなど)
[COP10での主な議題(想定)]
2010年目標(※1)の達成状況の検証と新たな目標(ポスト2010年目標)
の策定について、遺伝資源へのアクセスと利益配分(ABS)に関する国際的
な枠組みの策定についてなど
※1:2010年目標:2002年のCOP6で採択された「生物多様性の損失速
度を2010年までに顕著に減少させる」という目標
[過去の開催地]
COP1 1994年11月 バハマ・ナッソー
COP2 1995年11月 インドネシア・ジャカルタ
COP3 1996年11月 アルゼンチン・ブエノスアイレス
COP4 1998年 5月 スロバキア・ブラチスラバ
COP5 2000年 5月 ケニア・ナイロビ
COP6 2002年 4月 オランダ・ハーグ
COP7/MOP1 2004年 2月 マレーシア・クアラルンプール
MOP2 2005年 5月 カナダ・モントリオール
COP8/MOP3 2006年 3月 ブラジル・クリチバ
COP9/MOP4 2008年 5月 ドイツ・ボン
◇生物多様性条約とは
「生物の多様性に関する条約(生物多様性条約:Convention on Biolog
ical Diversity)」は、ラムサール条約やワシントン条約などの特定の地域、
種の保全の取組みだけでは生物多様性の保全を図ることができないとの認識
から、新たな包括的な枠組みとして提案されました。
国連環境開発会議(地球サミット)に先立つ1992年5月22日に採択され、リ
オデジャネイロ(ブラジル)で開催された同サミットおいて署名開放されました
。
翌1993年12月29日に発効し、2009年12月末現在、193の国と地域が
この条約を締結しています。
日本も1993年5月に締結しています。
[条約の3つの目的]
・地球上の多様な生物をその生息環境とともに保全すること
・生物資源を持続可能であるように利用すること
・遺伝資源の利用から生ずる利益を公正かつ衡平に配分すること
◇生物多様性とは
「生物多様性」とは、あらゆる生物種の多さと、それらによって成り立ってい
る生態系の豊かさやバランスが保たれている状態を言い、さらに、生物が過
去から未来へと伝える遺伝子の多様さまでを含めた幅広い概念です。
この地球上には、科学的に明らかにされている生物種が約175万種、未知
のものも含めると3,000万種とも言われる生物が暮らしています。
これを「種の多様性(=いろいろな生き物がいること)」と言います。
また、地球上には、自然林や里山林・人工林などの森林、湿原、河川、サン
ゴ礁など、さまざまな環境があります。
すべての生き物は、約40億年もの進化の過程でこれらの環境に適応するこ
とで、多様に分化したのです。
この「生態系の多様性(=さまざまな環境があること)」も、生物多様性の一
面です。
さらに、様々な環境に対応するためには、乾燥に強い個体、暑さに強い個体
、病気に強い個体など、さまざまな個性をもつ個体が存在する必要がありま
す。
そのため、同じ種であっても個体間で、また、生息する地域によって体の形
や行動などの特徴に少しずつ違いがあります。
この「遺伝子の多様性(=それぞれの種の中でも個体差があること)」は意
外と忘れられがちですが、大切な生物多様性の一面です。
数え切れないほどの生物種が、それぞれの環境に応じた相互の関係を築
きながら多様な生態系を形成し、地球環境と私たちの暮らしを支えています
。
自然が創り出したこの多様な生物の世界を総称して「生物多様性」と言いま
す。
また、生物多様性とは、進化の結果として多様な生物が存在しているという
だけではなく、生命の進化や絶滅という時間軸上の変化も含む概念です。
ですから、現在の生物の多様性をそのまま維持していくよりも、競争や共生
など生物同士の自然な相互関係により、自由に進化・絶滅していくダイナミ
ズムが確保されてこそ、生物多様性の保全につながるのです。
地域固有の歴史が育んだ生物がそれぞれにふさわしい環境で生き続け、健
全な生態系が持続するように、人間の活動自体を自然に調和させることが重
要だと言えます。
◇生物多様性からの恵み
私たちは生物多様性からの恵みに支えられて生きています。
たとえば、食べ物、木材、衣服や医薬品、さらに、私たちが生きるために必要
な酸素は植物などによって作られ、汚れた水も微生物などによって浄化されて
います。
生物多様性は、私たちの生活になくてはならないものなのです。
国連の呼びかけで2001年に発足した生態系に関する世界的な調査「ミレニ
アム生態系評価(MA:Millennium Ecosystem Assessment)」では、
生態系に由来する人類の利益となる(幸せな暮らしに欠かせない)機能(生
態系サービス)を大きく4つに分類しています。
・維持的サービス
生態系サービスの内すべての基盤となるもので、水や栄養の循環、土壌の
形成・保持など、人間を含むすべての生物種が存在するための環境を形成
し、維持するものです。
・調節的サービス
汚染や気候変動、害虫の急激な発生などの変化を緩和し、災害の被害を小
さくするなど、人間社会に対する影響を緩和する効果を指しています。
・供給的サービス
食料や繊維、木材、医薬品など、私たち人間が衣食住のために生態系から
得ている様々な恵みを指します。
・文化的サービス
生態系がもたらす、文化や精神の面での生活の豊かさを指します。レクリエ
ーションの機会の提供、美的な楽しみや精神的な充足を与えるものです。
エネルギーや物質の循環を支えるという物理的な側面から精神や地域固有
の文化に至るまで、私たちは生活の隅々に生態系からの恩恵を受けている
ことがわかります。
◇生物多様性の現状
現在、世界中で数多くの野生生物が絶滅の危機に瀕しています。
IUCN(国際自然保護連合)がまとめた2009年版の「レッドリスト」には、絶
滅のおそれの高い種として8,782種の動物や8,509種の植物がリストア
ップされています。
日本においても、2006~2007年に公表された環境省版レッドリストに3,1
55種が絶滅のおそれのある種として掲載されています。
このような状況より、現代は恐竜の絶滅以来の第6の大絶滅時代にあると言わ
れています。
しかも、1年間に約4万種と言われる現在の絶滅のスピードは、恐竜時代の絶
滅速度よりはるかに速いのです。
こうした生物種の減少の原因のほとんどが、開発や乱獲、外来種の持ち込み
など人間の活動にあると言われています。
人間は、地球生態系の一員として他の生物との共存を求められているにもか
かわらず、一方的に生物に影響を与え、絶滅の危機を引き起こしているのです。
私たちの生活に必要な生き物でなければ別にいい、と思われる方もいるかもし
れません。
しかし、すべての生き物はつながりあって生きており、思わぬところで私たちの
生活に影響を与えるかもしれないのです。
名古屋へお越しの際は
名古屋ビジネスホテル・金山プラザホテルを是非ご利用くださいませ。
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